こんにちは。リノビーです!

前回のぶらリノビーに続き、今回も九州の旅をお届けするよ。

今回は、約50年前に無人島となった「軍艦島(端島)」と、現在も緻密な修復が進む「熊本城」という対照的な建築を見てきました。

グッドリノビー

まずは長崎県の「軍艦島(端島)」を目指します。

長崎港から船に揺られること約40分。

水平線の向こうに、まるで巨大な戦艦が浮いているかのようなシルエットが見えてきました・・・!

これこそが、かつて石炭採掘で日本の近代化を支えた「端島(はしま)」、通称「軍艦島」です。

船上から見た軍艦島
軍艦島上陸
上陸!

かつて、この狭い島内に世界最高水準の人口密度を誇る5,000人以上が暮らし、学校、病院、映画館まで揃った「完結した都市」だったというから驚きです。

しかし、国のエネルギー転換政策を受け1974年(昭和49年)に閉山し、無人島化。

その後、端島炭坑を守りたいとの住民の想いを受け、2014年(平成26年)に国の文化財(史跡)に指定されました。

また、2015年(平成27年)に「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成資産の1つとして世界遺産に登録されました。

軍艦島の建物群
建物の劣化が進んだ様子

島を散策していると、日本最古の鉄筋コンクリート造アパート「30号棟」の現在の姿も確認することが出来ました。

建物の一部が崩壊している様子
30号棟

1916年(大正5年)に建てられたこの建物は、100年以上の歳月と過酷な潮風に晒され、崩落が進んでいます。

剥き出しになった鉄筋や、風化した梁(はり)を目の当たりにすると、「建築の寿命」と「メンテナンスの重要性」を改めて考えさせられます。

30号棟拡大写真

実は、これらの歴史的に価値のある建物群を保存・整備するため、去年から今年にかけて島内に新たな建物が建設されたことはご存じでしょうか?

老朽化が進む建物の一部保存に長崎市が取り組んでおり、今回新たに設置される施設は、組立・解体が容易な仮設の木造建物(床面積は約50㎡)で、調査や研究の拠点となるそうです。

軍艦島に新たな建物が建設されるのは、なんと55年ぶりなんだって!

ひらめきリノビー

竣工は2026年4月予定とのこと。

長らく無人島だった軍艦島で、約半世紀ぶりに新築工事が行われているタイミングに足を運ぶことができ、貴重な体験となりました。

翌日、新幹線で熊本県へ移動。

次に向かったのは、震災から約10年、復興の真っ只中にある「熊本城」です。

熊本城全景

お城の周りには「特別見学通路」が設置され、普段は見ることの出来ない修復作業の裏側を間近で見学することが出来たよ。

特別見学通路

震災によって崩落した多くの石材。

その一つひとつに番号をつけ、震災前の写真データと照合して元の位置を特定しているそうです。

約400年前の職人が積んだ石を、現代の私たちが写真や3Dデータを駆使して積み直す。

伝統的な石積みの技法と現代のデジタルアーカイブが見事に融合した現場には、圧倒されました。

復旧作業 拡大写真
びっくりリノビー

城内は階ごとに展示のコンセプトや時代背景が分かれており、B1階は穴蔵、1階は加藤時代、2階は細川時代、3階は近代、4階は現代、6階は展望フロア(5階は通路)となっています。

城内展示物の写真
天守軸組模型写真
摩擦ダンパー展示
天守閣で採用された摩擦ダンパー(耐震性能向上)の展示

展望フロアからは、現在修復中の重要文化財「宇土櫓(うとやぐら)」が見えました。

宇土櫓復旧作業中

巨大な素屋根に覆われた内部では部材を傷つけないよう全て手作業で解体し、破損の状況を調査しているそうです。

復旧完了は2032年予定とのことで、どんな美しい姿が再び現れるのか、今から待ち遠しいな。

リラックスリノビー

今回の訪問を通して、震災の爪痕と、それを乗り越えようとする熊本の方々の力強いエネルギーを感じることができました。

今回の旅で再確認したのは、「建物は人の手が入って初めて生き続ける」ということ。

私たちが日々携わっている仕事も、数十年後の誰かにとっての大切な風景になるかもしれない。
そんな責任と誇りを、改めて肌で感じる旅となりました。

では、またね。

おじぎリノビー

(大阪本社 担当A)