はいさーい。リノビーです。
今回は、沖縄本島北部にあります大宜味村(おおぎみそん)からお届けします!
やってきたのは、「大宜味村役場旧庁舎」。
青空に白い外壁が眩しく映える、レトロ建築だよ。
竣工は1925(大正14)年。
沖縄県で最古の鉄筋コンクリート造建築物で、国の重要文化財に指定されています。
こちらは正面玄関。
残念ながら内部は一般公開されていないので、外観のみ見学してきました。
設計は、国頭郡役所の建築技手として赴任した、清村勉氏。
特徴的な八角平面形状のデザインは、台風の風圧を軽減する役割があるんだって。
外周を歩いて、別角度から。
海岸から約100mの場所に建ち、台風や潮風にさらされながらも、今なお当時の姿を残しています。
調査研究によると、鉄筋の表面を覆うコンクリートのかぶり厚は、現在の建築基準法で定める倍ほどの厚さ。
表面にはモルタルが塗り重ねられ、中性化の進行が抑えられているそう。
コンクリートの骨材に使われた地元の海砂利は、塩分を除去するため念入りに水洗いされ、清村氏自身が舌で確認したという話も残っているよ。
木造が主流だった時代、鉄筋コンクリート造という県内初の試みに手作業で挑んだ「大宜味大工(うじみぜーく)」の見事な施工も随所に光ります。
正面玄関の左には、米寿祝記念碑がありました。
まもなく100歳を迎える「大宜味村役場旧庁舎」。
確かな技術とそれを支える情熱を今に伝える建物を前に、身が引き締まる思いのリノビーなのでした。
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