リノシスコーポレーションでは技術研修会を定期開催しています。
机上の学習だけではなく、時には現場見学にも出かけることも。
先日は、名古屋支店メンバー8名で「タイル見学会」に行ってきました。
名古屋支店から車で約1時間、国産タイルの一大産地である岐阜県東濃を、一日かけて巡ります。
■タイル見学会
2023年8月29日(火)
10:30 株式会社玉川釉薬(見学90分)
13:30 モザイクタイルミュージアム(見学50分)
14:30 株式会社中島窯業本社(見学60分)
まず始めに訪れたのは、岐阜県瑞浪市にある株式会社玉川釉薬さんです。
タイルの色彩や風合いを生み出す “釉薬”を、家業で製造されています。
玉川家四姉妹の次女であり、女性釉薬職人として活躍されている尋子さんに工場をご案内いただきました。
試験室に並ぶ多種多彩な原料の数々は、長年の経験で培われた肌感覚で配合されています。
研究開発の奥深さと職人魂を感じますね。
技術力の結晶ともいえるオーダーメイドタイルは、三女の幸枝さんが企画販売されているそう。
新たな可能性を模索し自らタイルの魅力を発信していく熱意こそが、地場産業を支えていく大きな力になっていることを学ばせていただきました。
続いて向かったのは、多治見市モザイクタイルミュージアム。
自然に溶けこむメルヘンな佇まいは、名誉館長でもある建築家、藤森照信氏の設計です。
小山のような外観は、タイルの原料を掘り出す採土場がモチーフになっています。
小さな木製のドアをくぐると、
ぬくもりある土壁の階段。4階まで続きます。
4階展示室。
モザイクタイルのカーテンが陽の光できらめいて、とても綺麗✧˖°
3階から2階は、タイルの歴史から最新の情報までわかる展示室です。
1階にはミュージアムショップや体験工房があります。
お土産にモザイクタイルを買いましたよ。可愛いなー♡
そして見学会の最後に訪れたのが、多治見市にある株式会社中島窯業さんの本社工場。
その敷地は10,000㎡を超える広さです。
年間1,000件を超えるタイル修繕の実績があり、色差計や光沢計等を用いて、正確に元見本タイルと合わせた見本焼を製造されています。
トンネル状の長い特殊窯で36時間かけて焼きあげたタイルは、JIS規格に適合しているかどうか、厳しい基準で検査されます。
徹底した品質管理体制を拝見し、改めてその製品の素晴らしさを実感することができました。
マンション大規模修繕のタイル補修では、タイルの貼替箇所が目立つと建物の美観が損なわれてしまいます。
リノシスコーポレーションでは、できる限りお客様にご納得いただける仕上がりを提供できるよう、早い段階からタイルの見本焼をする設計提案をしていますが、それは確かな技術力を持つ会社様のご協力なくしては成り立ちません。
今後も関係各社様へのリスペクトを忘れず、業務に邁進してまいりたいと思います。
ご多忙な中ご案内いただきまして、誠にありがとうございました!
今回の「タイル見学会」は社内でも参加希望者が多く、改めて大阪本社、東京本社メンバーでの開催も計画しております。
その節はまたどうぞよろしくお願い申し上げます。
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