こんにちは~。リノビーです。
新年明けましておめでとうございます、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、今回は昨年末に参加した「マツオコーポレーション本社ビル見学会」の様子をレポートします!
年の瀬にとても素敵な建築に出会えたので皆様にもご紹介。
マツオコーポレーション本社ビル
■所在地
大阪府茨木市
■竣 工
2023年9月
■設 計
出江潤 氏+浅野大輔 氏/ボラ設計・笠井健太 氏/マツオコーポレーション
■構 造
鉄筋コンクリート組積造(地下1階、地上3階建て)
マツオコーポレーション様は1936年創業の建築用コンクリートブロックメーカーです。
創業80周年を迎えたことを記念して新社屋が建設されました。
(マツオコーポレーション新社屋特設サイトはコチラから)
社屋の構造には「鉄筋コンクリート組積造(RM造)」が採用されています。
RM造とはコンクリートブロックを積み上げ、空洞部分に鉄筋を配置してコンクリートを充填する工法のことです。
耐震性に優れ、環境にも配慮されている次世代の建築構造として注目されてるんだとか。
ブロックメーカーならではの建築で、躯体には建築用に改良された同社製品のコンクリートブロックが使用されているそうです。
リノビー、実は鉄筋コンクリート組積造(RM造)の建築を見るのが初めて。
とってもワクワクします!
早速外回りから。
落ち着きのある重厚な外観に思わず見入ってしまいます。
ブロックの色味にもこだわって改良がおこなわれたそうで、ブロックの素材感は残しながらスタイリッシュな印象を受けました。
ブロック同士の目地はわずか2㎜だそうで、これも見た目すっきりと見せている要因の一つ。
職人さんの高度な技術力がうかがえます。
外観を堪能したあとは室内へと足を運びました。
会議室の壁面にはアーティストの能勢孝二朗さんによって製作されたブロックアートがあしらわれています。
無機質で直線的な壁面に、曲線的なデザインが取り入れられることであたたかみが感じられますね。
続いて上階へ。
室内は外観の印象とは打って変わり、開口部や吹き抜けによって、どの角度からも視線が抜ける空間設計になっています。
ブロック造りなのに開放感たっぷりで、心地よくお仕事ができそう。
この建物では二重壁構造が採用されていて、これは建物自体の性能と意匠性を兼ねているんだそうです。
什器や手すり、照明もブロックの表情と上手くマッチしていて、細部まで計算されたデザインだなあと感じました。
日本一の鉄筋コンクリート組積造(RM造)を目指し、RM造の可能性を広げるために、構想にはなんと6年もの歳月を費やしたそうです。
マツオコーポレーション様のブロックメーカーとしての強い思いが詰まった唯一無二の建物でした。
見学会では、設計を行ったマツオコーポレーション 笠井専務からも直接お話をお伺いすることができ、とても勉強になりました。
貴重な機会をいただきありがとうございました。
今回訪れた建物は雑誌「新建築」にも掲載されています。
気になる人はぜひお手に取ってみてくださいね。
新建築 2024年12月号 | 新建築 | 株式会社新建築社
今年はどんな建築に出会えるかな。
では、またね。
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