近年、様々な分野で活用されているドローン。
テレビ番組などで良く見る空撮映像は、すっかりお馴染みですよね。
マンション大規模修繕工事の現場でも実用化が進んでおりまして、リノシスコーポレーションでは、主にタワーマンションの建物調査診断にドローンを導入しています。
通常のマンションは、歩行可能な範囲で目視・打診・触診をして劣化状況を確認しますが、タワーマンションのように高層になればなるほど、そうした調査が難しい部位が多くなってきます。
そんな時にはドローンの出番!
足場を設置することなく、これまで目の届かなかったところまで動画で確認しながら写真撮影できるようになり、より精度の高い事前調査が可能になりました。
さてさて、前置きが長くなりましたが、今回はそのうちの1例、兵庫県にあるタワーマンションでのドローン調査の模様をお伝えいたしますよ~。
使用したドローンはこちら。
可視光20倍光学ズームカメラ、広角カメラ、赤外線カメラ、ズーム距離計といった機能満載のモデルです。
調査にあたっては、事前に関係各所に届出のうえ、管理組合様の許可をいただき、居住者プライバシーに配慮して実施いたします。
こちらのマンションでは、近隣住民の方にもお知らせを配付しました。
万全の準備を整えて、いざ飛行開始!
ドローンを操作している社員は、あらかじめ取扱講習を受講済みです。
操作員と飛行状況を確認する担当者の2名体制で行います。
ドローン搭載カメラで、建物中央(凹部分)庇のウレタン防水や、外壁タイルの状態などを確認してまいります。
手元の送信機画面には、対象物との距離や障害物検知データ等が表示され、3m程度まで近づいて撮影することが可能です。
撮影した写真は、事務所に持ち帰り解析したうえで、調査報告書として管理組合様にお届けいたします。
かなり細かい箇所まで鮮明に確認できるのがお分かりいただけますでしょうか?
調査範囲のタイルひび割れ数量も測定できており、劣化状況を判断するうえで非常に有効なデータとなりました。
現在は、この調査結果を基に、改修工法を鋭意検討中です。
ドローンの技術進歩はめざましく、他物件での実施例になりますが、赤外線カメラを用いてタイルの浮き状況を確認する方法もあります。
赤外線調査は、日照状況や周辺環境などの条件により利用できない場合もありますが、今後さらなる開発が進めば、 ますますドローン活用の場は増えることでしょう。
リノシスコーポレーションでは、最新の技術をいつでも積極的に取り入れ、管理組合様のご要望に最大限お応えできるように、多様なアプローチ方法をご用意しております。
お住まいのマンションで何か気になることがございましたら、いつでもお気軽にご相談くださいね。
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