大規模修繕工事の中でも全体コストの大きな割合を占めるのが仮設足場。

どの管理組合様も、とても関心を持っておられます。今回の建築技術部技術会議では講師をお招きしてそんな仮設足場をテーマに勉強会が開催されました。

【講師】:日綜産業株式会社/日綜ゴンドラ株式会社題目「大規模修繕工事における仮設足場の提案」

 昨今、マンションの大規模化に伴い、高層マンション(中でも超高層と言われるタワーマンション)が増加したことで、ゴンドラ等を使ったリニューアル工事の需要がますます高まり、安全・安心が強く求められています。

当社でもタワーマンションのリニューアル工事(大規模修繕工事)は近年非常に増加傾向にあり、仮設足場の問題は長年かつ喫緊の課題となっています。

この度、日綜ゴンドラ株式会社より新たに提案があったのは、地上・屋上から張力をかけ、アンカー打設数を軽減できる「ワイヤーレール方式」。

躯体面にアンカーを打ち付けアルミレールを固定する「ガイドレール式ゴンドラ」との比較、経済性・安全性も含めたメリット・デメリットに解説いただきました。

日綜産業株式会社からは、クイックデッキという吊り足場の紹介いただきました。

現在は橋梁補修や大空間建築等のメンテナンスに使用されている工法で、その特徴や実例を挙げながら今後のマンションへの転用の可能性に触れ、現状仮設足場との外観性の比較・利便性向上やその他利点により、住まいながらの工事であるため居住者様の負担軽減にも繋がるということでした。

安全性の向上とコスト削減の両立は難しい課題ではありますが、あらゆる分野で課題クリアのための努力と工夫が行われており、今回の勉強会のような新しい技術の情報交流が時に新しい着想をもたらしてくれます。

次回の建築技術部技術会議(大阪)は、コニシ/サンゲツ様の講師をお招きして10月開催予定です。