先日、9月14日(土)に、 沖縄にて開催されたマンションの資産価値と修繕工事のセミナーについて、レポートいたします。

会場の都合もあり、事前に申込みのあった13名の方(内、女性4名)が参加されました。

セミナーは弊社の専務取締役である佐藤よりレクチャーを受けるというかたちでスタート。今回のテーマは、「大規模修繕工事の進め方の初歩について」

まずは、大規模修繕工事とはどのようなものなのかをテーマに話は進められました。

国土交通省作成の「改修によるマンションの再生手法に関するマニュアル」を使い、大規模修繕工事の法的な(建築基準法)位置付けについて紹介。

修繕には「①劣化の発生や性能・機能の低下の都度に行う補修・小修繕」と「②一定の年数の経過毎に計画的に行う計画修繕(=大規模修繕工事)」とがあり、その計画修繕=大規模修繕工事の基本とはなにか、事後修繕と予防保全の考え方 、なぜ予防保全の観点が必要なのか?を解説いたしました。

現状は事後修繕が多い中で、管理組合が取り組む共用部分の修繕は予防保全の観点が必要です。計画修繕という概念が浸透していない沖縄にて、まずはお住まいの方々にその意識を改革していただくことが大切になります。

人の数だけ存在すると言って過言ではない価値観。そんな様々な価値観を持った区分所有者が混在するマンションの大規模修繕工事をどう円滑に進めていくか。管理組合の理事・修繕委員の方々には、私共の設計監理コンサルタントをフルに活用して、合意形成の計り方をも知って頂きたいと思います。

今回、ご興味を持って参加して下さった方々、ありがとうございました。 次回のセミナーは、ご案内いたしました通り、12月1日(日)同会場にて開催いたしますので、是非ご参加下さい。

また、このブログを通して、少しでも興味を持たれた方、面白そうだなと思われた方々のご参加もお待ちしております。

【セミナー講師】紹介

佐藤 成幸(さとう しげゆき)                   株式会社リノシスコーポレーション専務取締役

マンション管理士・管理業務主任者・一級建築施工管理技士 ・マンション維持修繕技術者・建築仕上げ診断技術者